蓄電池の本当のメリットを知らない方へ 覚えておくべき蓄電池に対しての考え方

蓄電池の本当のメリットを知らない方へ 覚えておくべき蓄電池に対しての考え方

ここ数年、頻発する自然災害による停電に備えるため…太陽光発電システムをより上手に活用し、光熱費削減効果を期待して…などと言った理由で、家庭用蓄電池の注目度がどんどん高くなっています。家庭用蓄電池は、日本政府自体が強く普及推進していることもあり、国や地方自治体が各種補助金制度を作っており、こういった補助金を利用すればより安価に蓄電池の導入が可能となります。

さらに、テレビなどの大手メディアなどでも蓄電池の有用性が放送されることも多くなっていますし、「蓄電池を導入すればとにかく得をするのだ!」「太陽光発電を導入している家は蓄電池も導入しないと意味がない。」などと、少しズレた考え方を持ってしまっている人も多いように感じます。インターネット上には、蓄電池の表面上のメリット・デメリットが良く解説されていますので、それを真に受けて「本当に自分に家庭用蓄電池が必要なのか?」ということを深く考えずに導入してしまっている人もいることでしょう。

今年のノーベル化学賞を「リチウムイオン電池の父」と呼ばれる吉野彰氏が受賞することが発表されましたし、今後さらに蓄電池の注目度が上がりそうな予感もします。そこで今回は、一歩踏み込んだ蓄電池の本質的なメリットについて解説していきたいと思います。

蓄電池の導入は慎重に検討しましょう!

まず初めに、皆さんに知っておいてほしいことは、「最近、蓄電池が注目されているから…」「良さそうだから…」などと、何の目的もなく『とりあえず』購入してみるということはオススメできないということです。

この記事の冒頭でもご紹介しましたが、家庭用蓄電池は、高い節電効果も持っていますし、万一の災害による停電時には非常に心強い存在になってくれるのは間違いありません。そのため、「蓄電池は豊富な補助金が使える今が絶好のタイミング!」「電気は売電から自家消費の時代だ!」などと言った、蓄電池の導入を強く煽るような表現が多く見受けられるようになっています。しかし、こういった宣伝文句を真に受けて、何も考えずに蓄電池を購入するのではなく、一度立ち止まり、蓄電池が本当にに自分の役に立つのかということを慎重に考えていただきたいのです。

確かに、家庭用蓄電池を導入する際には、国や地方自治体の補助金が利用できる可能性がありますし、発電した電気を蓄えておき自家消費するというサイクルは非常に自然なあり方だと言えるでしょう。しかし、家庭用蓄電池は、徐々に価格が下がってきたとは言え、決して安い買い物ではないのです。一般的な家庭用蓄電池を導入する場合には、設置工事費を含めると、80~160万円程度の費用がかかるのが相場で、「電気は自家消費する時代と聞いたから…」「蓄電池がはやっているから…」などと、特に目的も考えないまま購入したのでは導入後に後悔してしまう結果になりかねないのです。
つまり、家庭用蓄電池の導入を考えた時には、「蓄電池を何に利用するのか?」という明確な目的を考えてほしいということです。しっかりと慎重に検討すれば、お金をかけてでも蓄電池を設置する意味が必ず見つかると思います。

蓄電池の本当のメリットとは?

それでは、家庭用蓄電池を導入することの本当のメリットについて考えてみましょう。蓄電池は、災害に備えるため、夜間電力が利用して光熱費削減など、さまざまなメリットがが紹介されています。これらも、もちろん家庭用蓄電池のメリットですが、本当のメリットと言えば、やはり「太陽光発電をより高いレベルに進化させることができる!」という点でしょう。

家庭用蓄電池を導入すれば、「効率よく電気を貯めて、光熱費削減を期待できる」や「災害時の停電でも安心」といったメリットを享受することはできますが、果たしてそれだけで本当に経済的なメリットはあるのでしょうか?そもそも家庭用蓄電池というものは、太陽光発電システムのように「それ単体」で利益を生み出すようなシステムではありません。確かに、現状利用している家庭の電気料金を削減する効果はありますし、停電時に電気を利用できるという点はかなり大きなメリットになることでしょう。しかし、選択する家庭用蓄電池によっては、導入のための費用がかかり過ぎて、蓄電池の持つ経済効果だけでは、導入にかけたコストを取り返せない可能性も少なくないのです。
こう聞くと、「それなら蓄電池は導入しない方が良いの?」と不安になってしまうかもしれませんが、決してそうではありません。上で紹介したように、蓄電池は明確な目的のもとに導入したほうが、後から後悔することが無くなるという話で、「多少お金が掛かっても万一に備えたい」「太陽光発電システムをより高いレベルで活用したい」などの目的があるのであれば、ぜひ蓄電池を購入すべきだと思います。

「太陽光発電の進化」ってどういう意味?

それでは最後に蓄電池が「太陽光発電をより高いレベルに進化させることができる!」とはどういうことなのかについて簡単に解説しておきましょう。太陽光発電システムに関しては、『2019年問題』『卒FIT』などということが取りざたされており、これにより家庭用蓄電池に興味を持ったという人も多いのではないでしょうか?

そもそも論になっていしまいますが、太陽光発電システムは、太陽光エネルギーを電力に変換するというもののため、太陽が出ている日中にしか発電することができません。夜間や悪天候時には、太陽が出ていないので、思うように発電することができないのです。しかし、ここに家庭用蓄電池を組み合わせた場合、発電した電力のうち余剰分を蓄電池に貯めておき、それを発電できない夜間などに利用できるというサイクルを作ることができます。つまり、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることによって、非常に安定した発電システムを自宅に持つことができるようになり、生活に使用する電気を電力会社に頼らず自分で作り出すこともできるようになるのです。

蓄電池最大のメリットは、このように電気を自宅で『自給自足』出来るようになることで、太陽光発電を設置したそれぞれの住宅そのものが、電力会社に依存しない『発電所』の役割を担うことができるようになるということです。電力の自給自足体制を作るには、単に発電するだけの太陽光発電システムの普及だけでは絶対に不可能なのことであり、太陽光発電に蓄電池を組み合わせることで初めて実現することなのです。エネルギー自給率が深刻な日本で、これほど家庭用蓄電池の普及推進策がとられているのは、今後の日本で太陽光発電と蓄電池を組み合わせた『自立した住宅』が非常に重要になると考えられているからでしょう。

家庭用蓄電池の本当の価値は、10年後、20年後に向けて電力会社に依存しない住宅を作ることができるということでしょう。

まとめ

今回は、表面的な蓄電池のメリットだけでなく、一歩踏み込んだ本当の意味での蓄電池の価値についてご紹介しました。この記事を読んでいただいた人の中には、経済的なメリット以外の蓄電池の価値を見出していただけた人も多いのではないでしょうか。
この記事でもご紹介したように、蓄電池は、太陽光発電とは異なり、それ単体で経済的な利益を出すという設備ではないため、導入コストのことを考えると、購入を躊躇してしまう…という人も少なくないでしょう。しかし、家庭用蓄電池の本当の価値を知ってみると、これほど人間の生活にメリットがある設備も少ないと言えるのではないでしょうか。世界中で地球温暖化問題が話し合われる中、自然エネルギーで発電し、そのエネルギーだけで家庭に必要な電力を賄える可能性がある『太陽光発電+蓄電池』というシステムは、個人でも環境問題に立ち向かうための非常に有効なものとなるはずです。

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