最近よく聞く『スマートハウス』って何?どんなメリットがあるの?

最近よく聞く『スマートハウス』って何?どんなメリットがあるの?

近年、住宅業界で頻繁に耳にするようになってきたワードで『スマートハウス』や『スマートホーム』なるものがあります。現在、住宅の購入を検討している方の中には、打ち合わせ時に耳にしたこの言葉について、「どんな意味があるのか?」「何のメリットがあるのか?」と疑問に思っているという方も多いかもしれませんね。

そもそも住宅を購入するときには、おさえておかなければならないポイントも多いですし、満足のいく住宅を購入するためには、住宅全体の設備にもこだわる必要があります。特に、最近の住宅設備は、選択するものによって省エネ性能や機能性が大きく異なることもあり、何を導入して何を諦めれば良いのか…などと、なかなか決断できずに困ってしまう…という方も多いと言われています。

このような状況の中、年々その注目度が高くなっているのが『スマートハウス』です。スマートハウスは、エコな暮らしを実現することができると注目されているのですが、スマートハウスを選択することで得られるメリットやデメリットはどのようなものなのでしょうか?
この記事では、お得な暮らしを実現すると言われている『スマートハウス』の基礎知識についてご紹介します。

スマートハウスって何?

それではまず、住宅業界で頻繁に耳にするようになってきた『スマートハウス』とは、いったどのようなものなのか?ということについて簡単にご紹介していきましょう。

スマートハウスを簡単にご紹介すると、IT技術を活用して生活で利用するエネルギーを賢くコントロールする住宅のことを指しています。ちなみに、ここで言うエネルギーとは、大きく分けて以下の3つに分類されます。

  1. 創エネ
    まずは『創エネ』です。これは、太陽光発電などを利用して家庭内でエネルギーを作る事です。
  2. 蓄エネ
    次は『蓄エネ』です。蓄エネは、家庭内でエネルギーを溜めるための仕組みを指しています。
  3. 省エネ
    最後は『省エネ』です。これが一番わかりやすいですね。家庭内で消費するエネルギーをできるだけ抑えるための取組を指しています。

スマートハウスとは、上記の『創エネ・蓄エネ・省エネ』の3つを上手にコントロールして、家庭内でのエネルギー運用最適化を目指す住宅です。今までも省エネや創エネだけの単純なエコ住宅は存在していましたが、家庭内のエネルギー全体をマネジメントする住宅がスマートハウスと呼ばれるのです。

スマートホームとの違いは?

スマートハウスとよく似た名称で『スマートホーム』というワードもよく耳にすると思います。非常に良く似た名称ですので、この二つを混同して考えている人も多いのですが、実は大きく性質が異なるのです。
上で紹介したように、スマートハウスというものは、創エネ・蓄エネ・省エネを上手に活用しエネルギー全体をコントロールすることで『節約を重視した住宅』のことを指しています。一方、スマートホームに関しては、住宅内で利用する家電製品をインターネットに接続し、スマホやスマートスピーカーで操作できるようにする住宅のことです。つまり、スマートホームに関しては『生活の利便性』を重視した住宅という訳です。
住宅の購入を検討した際には、必ずと言って良いほど耳にするワードですので、2つの違いはおさえておきましょう。なお、エコな住宅を実現するスマートハウスに関してもITを利用しているわけですので、利便性も加えてスマートハウスとスマートホームを両立させることは可能です。

スマートハウスに必要な設備とは?

それでは、エコな住宅を希望する方が、スマートハウスを実現するために必要になる住宅設備とはどのようなものが考えられるのでしょうか?ここまでの説明で分かるように、スマートハウスを実現するためには、「創エネを実現するための設備」「蓄エネを実現するための設備」「エネルギーをコントロールするための設備」が必要不可欠となります。
代表的な住宅設備は以下のようなものです。

  1. 創エネを実現するため
    太陽光発電設備など、自家発電を可能とする住宅設備の導入が必要です。
  2. 蓄エネ
    災害対策として普及し始めた家庭用蓄電池ですが、近年では、スマートハウスを実現するために非常に重要な設備となっています。
  3. 省エネ
    スマートハウスのカギとなるのが『HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)』です。HEMSによって、家庭内で使用するエネルギーの管理と最適化が可能となります。
    HEMSの詳細は「家庭用蓄電システムとHEMSの連動によって得られるメリットとは?」をご参照ください。

スマートハウスは、このような住宅設備を備えていなければいけません。
スマートハウスは、太陽光発電でエネルギーを創りだし、そのエネルギーを蓄電池に蓄えて、必要に応じて電気を活用していくという仕様になっています。HEMSは、創エネ・蓄エネされたエネルギーを最適に配分していくための仕組みで、これによって家庭内でのエネルギー消費を最適な状態にすることができるようになるのです。

スマートハウスのメリット・デメリット

ここまでで、スマートハウスがどういったものなのかということは分かっていただけたと思います。「創エネ・蓄エネ・省エネ」を上手にコントロールすることで、エコな暮らしを実現できるということが最大の特徴ですので、その部分だけを見れば全ての住宅がスマートハウスを目指すべきだと考える方が多いことでしょう。
しかしスマートハウスには、非常に大きなメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在するのです。ここでは、スマートハウスのメリットとデメリットを簡単にご紹介しておきます。

スマートハウスのメリット

まずはスマートハウスのメリットからです。

スマートハウスのメリットは、なんといっても日々の生活にかかる光熱費を削減することができると言う点です。スマートハウスに力を入れているハウスメーカーなどの資料を見てみると、昼間に太陽光発電で創った電気で生活することはもちろん、余剰電力を売電に回す、蓄電池を利用して夜間も発電した電気を利用することができますので、月々の電気代を『0円』にすることもできるという試算もあるほどです。現在の私たちの生活を考えてみると、多くの家電製品を日々利用していますし、これらの電気代が0円になるということは非常に大きなメリットになることでしょう。

さらに、スマートハウスでは、家庭用蓄電池を導入しているため、自然災害による停電が発生した場合でも、生活に必要になる最低限の電力を確保することができるのも大きなメリットです。他には、政府もエコ住宅の普及を進めているということもあり、住宅の建設や設備の導入にさまざまな補助金を活用できるというメリットも存在します。

スマートハウスのデメリット

スマートハウスは、多くのメリットが存在するため注目度が高くなっています。しかしその一方で、デメリットが全くないというわけではありませんので、以下で簡単にご紹介しておきましょう。

まずは、スマートハウスを実現するためには、多額のイニシャルコストがかかると言う点です。上でご紹介したように、スマートハウスを実現するためには、太陽光発電のような自家発電設備を始めとして、蓄エネのための家庭用蓄電池、省エネのためのHEMSなど、さまざまな住宅設備を導入しなければいけません。つまり、設備の導入のために数百万円単位の投資を覚悟しなければならないと言う点がデメリットになります。

他には、賢いエネルギー運用を実現できると言われるHEMSですが、まだまだ普及段階と言われる設備のため、信用性に欠けるということやHEMSの通信規格に対応している電化製品がまだ少ないという点がデメリットになります。もちろん、HEMSに対応した家電製品を購入することを考えた場合、通常のものよりも高額となってしまうことでしょう。
現状では、日々の生活にかかる光熱費削減は大きなメリットですが、それを実現するためには、多大なコストがかかってしまう…というチグハグさを覚悟しなければいけません。

まとめ

今回は、近年の住宅業界でよく耳にするようになってきた『スマートハウス』の基礎知識についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、スマートハウスは『創エネ・蓄エネ・省エネ』すべてを組み合わせることにより、お得に生活できる住宅のことを指しています。今までは、太陽光発電による創エネのみを実現した住宅や、省エネ性の高い設備を導入することがエコな住宅としてもてはやされてきましたが、今後は、家庭内で使用するエネルギーを上手にコントロールすることが目指されているのです。

スマートハウスは、人々が生活するときに排出するCO2も大幅に削減することが可能と言われていますし、地球環境問題にも貢献できる非常に優れた住宅と言えるでしょう。さらに、万一の災害時にも、家族の安全を守るためのエネルギーを自給自足することができるようになりますし、災害大国と呼ばれる日本では非常に心強い技術だと考えられます。
ただし、まだまだ普及段階の技術ですので、スマートハウスの実現には多額のコストがかかってしまう…ということは頭に入れておいた方が良いでしょう。

家庭用蓄電池のお見積り・ご相談はこちら

家庭用蓄電池 激安販売店

家庭用蓄電池 激安販売店まずはお気軽にご相談ください。

お急ぎの方はお電話ください。

蓄電池カテゴリの最新記事